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有料WEB紙面版 2024年7月28日号
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【1面】
- 都知事選 土台築いた「共闘」さらに 市民と野党が合同会議
- 生活実態に見合う賃上げを 共産党 東京労働局に申し入れ
- 「発言権の侵害、断固抗議」 中野区議会 議事録削除めぐり会見
- コラム・一分
【2面】
- SE経歴 詐称強要は違法な業務命令 東京地裁 企業代表者に賠償命じる
- 「住民自治の変化を実感」 杉並区 岸本区政2年で交流企画
- 争議解決し安全確保を 超党派国会議員が申し入れ
- 「共闘の努力重ねたい」 都知事選で合同選対会議
- 【連載コラム】「健康生活」微小プラ、心血管疾患を高める ペット入り水1リットルに微小粒子24万個
- 街角情報
- フラッシュ@T
【3面】
- 国は原爆死没者に償いを 79年目の追悼のつどい
- 裁判「決して無駄でない」 特定整備路線 29号線めぐり報告集会
- 西東京バス賃金格差訴訟 最高裁が上告不受理
- 革新都政をつくる会が声明
- 【連載コラム】セクハラをなくす➅ 使用者の防止義務は
- まちがいさがし「ポカポ家族」 とうきょうクロスワード 詰碁・詰将棋 問題と解答
【4面】
- 進歩的で自由な教育目指し ジェンダー平等 女子教育の先駆者 津田梅子の軌跡たずねる
- 【連載】とうきょうの鳥たち⑩ 猛禽・オオタカとツミ
- 【連載】「私の一期一会 能登編」8 早春の珠洲市
- みんなの広場
- パシャ
- (漫画)ママはminminギャルママ(402)
◆テキスト版◆
以下に、各面のトップ記事などを一部、テキスト版で公開しています。
1面 都知事選 土台築いた「共闘」さらに 市民と野党が合同会議
都知事選の結果を受けて、「市民と野党の共闘」で取り組んだ政党や市民団体などが参加して教訓や課題について話し合う合同地区選対会議が22日、都内で開かれました。蓮舫氏の当選には及ばなかったものの、獲得した約128万票を土台に、次に向けてどう共闘を強めるかが語られました。会議の冒頭、候補者として奮闘した蓮舫氏が温かい拍手に迎えられて登場。「最高の景色を見させていただいた」と謝意を述べました。
蓮舫氏「声あげ続ける」
蓮舫氏は「力及ばず申し訳なかったが時間が経って考えても、若者支援や雇用関係の改善、多様性の尊重、誰かの夢を笑わない社会を求め続けていかないといけないと思っている」と語りました。
理不尽なバッシングが続いていることに、「黙れという圧力がずいぶんとあったが、それに対して黙らないと言い続けられるのは皆さんがいてくれるからです」とにっこり。「ひとり街宣」の広がりに触れ「一人で立つ恐さや不安があったと思うが、あらためて市民の力が発揮された」と振り返り、「やっぱり心より感謝です」と述べました。
「まだまだ声を上げ続けたい。一緒に歩いていければと思います」と語り、参加者から激励の拍手が送られました。
蓮舫氏への攻撃ともにたたかう
候補者選定委員会の呼びかけ人の一人、宇都宮健児弁護士は「蓮舫さんは最高最強の候補者として選んだことを現在も誇りに思っている」と表明し、直前に開催された選定委員会の討議内容を報告しました。
宇都宮氏は「残念な結果とはなったが、ひとり街宣の活動やこれまでにない熱気を帯びた街宣が全都で行われた。次のたたかいに必ず生きるし、次につなげていくことを選定委員会で共有した」と紹介。蓮舫氏が128万票を獲得したことについて「『市民と野党の共闘』の岩盤支持層が勝ち取った結果であり、これを土台に次にどれだけ伸ばして都政を奪還するのかが課題になる」と強調しました。
蓮舫氏に対し選挙が終わってもネットやマスコミで「性格がきつい」など激しいバッシング(誹謗中傷による攻撃)を浴びせられていることに「蓮舫さんの孤立した闘いにしておく訳にはいかない。一緒に闘っていくことも選定委員会で確認している」と報告しました。
オール東京の姿 見える化に課題
日本共産党の小池晃書記局長は「蓮舫さんを候補にしてたたかえたことは幸せだった。最良最強の候補者だった」と強調。これまでになく人が集まった街宣や全都全国世界に広まった「ひとり街宣」、SNSによる発信に触れ「東京と日本を変えていく上で大きな財産になっている」と評価。今後の選挙に向けた課題として「『市民と野党の共闘』でたたかっていることが目に見えるように、努力を強めていきたい」と述べました。
蓮舫氏へのバッシングについて「放置していたら女性の政治参加は成り立たない。日本社会の深刻な問題だ」と指摘。「蓮舫さんは勝った側の人からすると、ものすごい警戒感、脅威」という丸山達也島根県知事の発言に触れ、「バッシングは、このムーブメントが日本を変える力を持っているからこそだ」と強調。「これを跳ね返して国と東京を変える希望の持てる政治をつくるために力を合わせましょう」と訴えました。
立憲民主党の長妻昭都連会長は、反省点として争点化の問題と無党派対策をあげ、「既存政党に違和感を持つ人たちの心を引きつけ、共感を呼ぶにはどうしたらいいかが課題」と提起。「いろいろ課題はあったが築いた土台は重要。いいことはいいと、さらに強化する冷静な分析が重要」と語りました。(2面に続く)
2面 SE経歴 詐称強要は違法な業務命令 東京地裁 企業代表者に賠償命じる
「未経験からITエンジニアに」「月給30万円」などの求人募集で採用され、数十万円ものプログラミングスクール受講料を取りながら、必要な技術を教えず、経歴詐称をして現場に送り込まれる詐欺に加担させられたとして、被害者3人が複数のSES(システムエンジニアリングサービス)企業を運営する代表者2人に損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地方裁判所でありました。一場康宏裁判長は、「被告らの事業内容は、取引先に対する詐欺行為により利益を得ようとするもの」と断じ、総額500万円以上の支払を命じました。
原告の3氏はいずれも2021年に、大手求人サイトに掲載された広告などを見て、被告2人らが運営する会社に入社しました。
このうち二人は、入社内定と同時にプログラミングスクールの受講を促され、一人は60万円、もう一人は48万円を支払ったといいます。しかし、スクールで教えられたのは、“業界の慣例”などとして、「スキルシート」と呼ばれるエンジニアとしての実務経験を記した書類を偽装する方法や、経歴を詐称しての取引先への営業活動の準備をするためのものでした。原告らは会社側には、SEとしての技術を教える体制自体がなかったと告発しています。
原告らは、必要なスキルも身につけないまま、虚偽の実務経験をもとに、システム開発の現場に送り込まれました。業務に対応できないため、上司や同僚のスタッフから、叱責を受けたり、嫌がらせをされるなどして、大きな精神的な苦痛を受け、退職せざるを得ませんでした。
判決は、被告らによる業務命令について「経歴詐称により従業員を派遣することを目的とした詐欺行為またはその準備行為の実施を命じたもの」と指摘。「原告らに対し、業務上の命令として、詐欺行為の一部を担うよう命じた」もので「違法な業務命令」と断罪しました。
そのうえで入学させられたスクールの費用や、原告が得られるはずだった利益、慰謝料などの支払いを命じました。
弱い立場を利用
原告らが加入する労働組合・首都圏青年ユニオンの尾林哲矢事務局長は、「提訴に至ったのは3人だが、相談があった被害者は10人以上いる。その人たちから聞いた同僚の数などを推定すると、少なくとも50人以上が、被告らが運営した複数の企業で、同様の被害に遭っている」と指摘。「前の会社を辞めて就職するなど、弱い立場にある労働者に業務命令で違法な行為をやらせていたと判決が断じたことが重要だ」と話しました。また、これらの求人が大手の求人サイトに掲載されていたことについて、対策を求めました。
担当した伊久間勇星弁護士は、SE業界が恒常的な人材不足のなか、「SES企業は、より単価の高い企業に人材を派遣することで、より高い報酬を得られる。そのことが、経歴詐称を生みやすい構造の背景にある」と指摘。判決は「経歴詐称をさせること自体の違法性を明確に認定した」と語りました。
原告の男性(30歳代)は、「(被告らは)悪評が立つたびに次々と新しい会社をつくっており、悪質な行為をさせられる会社だと、入社後に気づいた。同じような被害を今後、生みたくない」として、被害を受けた人の労働組合への相談を呼びかけました。
首都圏青年ユニオンでは、SEやプログラマーのための、実態告発・労働相談フォームを開設しています。
3面 国は原爆死没者に償いを 79年目の追悼のつどい
広島と長崎に原子爆弾が投下され、まもなく79年を迎える21日、2024年度東京都原爆犠牲者追悼のつどいが葛飾区内で開かれました。東京都が主催し、東京の被爆者団体「一般社団法人東友会」が都からの委託を受けて実施。被爆者や遺族をはじめ、小池百合子知事、東京選出の国会議員、都議会各会派の代表、葛飾区議など、157人が参列しました。
小池知事は、「原爆の記憶を人類共通の記憶として、次世代に語り継いでいくことは、今を生きる私たちの重要な使命」と式辞。東友会の家島昌志代表理事は、被爆者の悲願であった核禁止条約が21年1月に発効されたものの、「唯一の戦争被爆国である日本政府が、この条約に背を向けていることに納得できない。認識を改めてほしい」と訴え。「高齢化した被爆者には残された時間がない。核兵器廃絶はもとより、亡くなった原爆犠牲者に国の償いをさせる運動が結実しなければ、私たちは死んでも死にきれない」と、国の態度を厳しく問う追悼の言葉を述べました。
都民と参列者を代表して、公益財団法人第五福竜丸平和協会の市田真理事務局長が追悼。アメリカがビキニ環礁で行った水爆実験により、第五福竜丸の乗組員などが被爆した事件から、今年で70年になります。市田氏は「第五福竜丸が再び海を走ることはない。しかし、核兵器のない未来に向かって今も航海中」だと、原爆死没者に語りかけました。
惨状を体が記憶
東友会が品川区の東海寺境内に「原爆犠牲者慰霊碑」を建立した1967年から(2012年に現在の葛飾区青戸平和公園に移転)記録を続ける原爆死没者名簿には、昨年のつどい以降、354人の名前が加えられました。現時点で、9179人が記載されています。東友会の的早克真氏が、新たに亡くなった原爆犠牲者の名前を一人一人読み上げる中、遺族らは真っ白なカーネーションを献花台に捧げました。
死没者名簿に記された故人に宛て、東友会の濱住二郎業務執行理事が言葉を献呈。ウクライナやパレスチナ・ガザ地区の戦禍を伝え、「世界は新たな核戦争の危機を迎えようとしている」が、「命のある限り、戦争、核兵器のない世界に向けて歩みを続ける」と誓いました。
来月8月6日に広島市が主催する平和記念式典に、都の遺族を代表して参列する木村かずしげ氏が被爆証言。被爆者が原爆投下直後の様子を描いた絵や、木村氏の家族写真などをスクリーンに映しながら、広島の爆心地から2.5キロ離れた場所で1歳9カ月の時に被爆し、弟が原爆症により、生後わずか10カ月で命を落としたことなど、家族から伝え聞いた惨状を語り、参列者は熱心に耳を傾けました。
閉会後、大田区から参列した女性は、「長崎で5歳の時に被爆した。当時の記憶はなかったが、95年に起きた阪神・淡路大震災の映像をテレビで見て、人が焦げたにおいや炎に包まれた光景がよみがえってきた。体が憶えていた。妹は今でも頭の中に破片がたくさん入ったまま。つどいに参列できる人はずいぶん減った」と、切々と語ってくれました。












