福生市議会 全会一致で決議 「横田基地を強化するな」〈8月2日号より〉
- 2020/7/30
- 横田基地
福生市議会は7月27日、横田基地で降下訓練中の事故などが相次いでいることを批判し、「これ以上の基地機能強化をしない」よう求める決議を、全会一致で可決しました。
決議は、7月2日に立川市内にパラシュート落下事故が起き、市議会が、再発防止策を講じるまで同様の訓練を行わないよう要請していたにも関わらず、米軍が訓練を再開し、7日に足フィレ(フィン)を降下訓練中に落とす事故が起きたと指摘。「これらの度重なる事故は、市民生活の安寧を損なうものであると同時に、これまで築き上げてきた当市との信頼関係を水泡に帰すもので、はなはだ遺憾」と述べるとともに、「これまでの要請や抗議が聞き届けられない無念さを感じる」と厳しい言葉で、相次ぐ事故を批判しています。
さらに、航空自衛隊航空総隊司令部の設置や、オスプレイ配備など、横田基地の機能強化の歴史を振り返り、「今般の落下物事故も基地機能強化すなわち基地様態の変化に起因するものと言わざるを得ない」と強調。「これ以上、基地機能強化をしないこと」「これ以上、市民に基地が存在することに伴うリスクを受容させることがないようにすること」の2点を、米軍と国に強く求めています。
横田基地内 コロナ感染相次ぐ
横田基地広報部は7月23日、横田基地で1人が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにしました。防衛省北関東防衛局を通じて、周辺自治体に情報提供されました。
横田基地における感染例は、これで4例目としています。感染者のうち1人は基地内の郵便局に勤務していたと説明していますが、その他の感染者の所属などは明らかにしていません。
(東京民報2020年8月2日号より)