
「私の運動会は無観客だった」ー都議選のとき、スピーチをじっと聴いてくれていた小学生。私がチラシを持っていくとポツリと話してくれました。この子は、どんな思いで話してくれたのか。
思い返せばこのコロナ禍、突然の一斉休校にはじまって、卒業式や修学旅行、体育祭や遠足は、中止や延期や制限つき。なのに、オリンピックは強行開催。感染拡大の危険があろうと、熱中症の危険があろうと、子どもたちを動員しようとする政府や東京都、組織委員会の姿勢は子どもたちにどう見えているでしょう?
幸い、学校連携観戦は、都議選の最中に中止を表明する自治体が増え続け、最終的には東京都も、選挙の後にオリンピックへの子ども動員の中止を決めました。選挙で「政治は変わるし、動かせる」ーそれを子どもたちに示すことができたのはよかったです。
しかし、パラリンピックへの子ども動員はまだ中止されていません。しかも、オリンピックそのものも中止される気配もないことに怒りしかありません。
「『いまさら中止なんてできない』を中止にしてきたんだよ。音楽も、演劇も」「五輪が本当にきらいになった」ー文化関係者からはこんな声も聞こえています。それでもなお五輪を強行する政府。〝声をあげても無駄〞〝諦めろ〞とでも言いたいのでしょうか?
だからこそ、あきらめません。いまからでも中止を。命を軽視する政治は、必ず変える、変えられる。訴え続けます。(参院議員・東京選挙区選出)
東京民報2021年7月25日号より