ロシアによるウクライナ侵略は、民間人への攻撃が相次いでいます。各地で病院や学校が攻撃され、子どもの犠牲も報じられています▼国連によると、民間人の死傷者は11日までで 1500人を超えたといいます。小児病院が攻撃されたり、妊婦が犠牲になったという報道に、世界各地で怒りの声があがっています。人類の生存自体を脅かす原発への攻撃とともに、国際法にも違反する、許されない蛮行です▼ロシアの攻撃で、石油の高騰も心配されています。もともとコロナ禍に対応した産油国の減産の影響で、じわじわと上がり続けていた原油価格。ロシアの侵略によって、国際情勢の行方が不透明になったことや、先進国によるロシア産原油の禁輸などの動きなどにより、価格の値上がりが一気に加速しています▼暮らしへの影響は深刻です。コロナ禍で家計が痛めつけられてきたなかで、燃料や原料の値上がりによる、各分野での値上げラッシュです。内閣府が発表した2月の消費動向調査では、消費者の心理の明るさを示す消費者態度指数が、3カ月連続で悪化しています▼3月は、納税の時期でもあります。業者などによる重税反対統一行動が、都内各地でも。庶民いじめの消費税の減税、暮らしの支援が求められています。
〈東京民報2022年3月13日号より〉