〈一分 9月18日号〉「対話と共有は、住民と行政の関係はもちろん、議会との関係を含め…

 「対話と共有は、住民と行政の関係はもちろん、議会との関係を含め、杉並区が物事を進める原則として掲げたい」—6月の区長選で当選した杉並区の岸本聡子区長が、12日に初めて行った、議会での所信表明の言葉です▼選挙で掲げた「さとこビジョン」について、多くの区民と共同で練り上げたものだと紹介するとともに、既存の区の計画や政策への理解も踏まえて「優先順位や緊急性、実現可能性、期待される効果といった観点からの仕分けを行い、実行していく」と語りました▼国際的な政策研究機関で働いてきた岸本さん。著書「水道、再び公営化!」では、自身も政策研究にかかわってきた、ヨーロッパでの新自由主義からの脱却と、公益の再生を求める地方自治体の動きを、「ミュニシパリズム」(自治体=ミュニシパリティに由来する言葉)として紹介しています▼初の所信表明には、100人を超える区民が駆け付け、議場の傍聴席が埋まって、別室もつくられました。「私が実現したいことは決してラディカルな大きな変革ではありません。地域経済を守り、働く人を守り、多くの区民を幸せにするための着実な取り組みを見出し、実行していくことです」—杉並区から新たな自治体のあり方を目指す挑戦です。

〈東京民報2022年9月18日号より〉

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