【書評】衰退の原因と発展への道 『増補改訂版 浪曲論』 稲田和浩 著

 著者が「浪曲はかつて日本中を席巻した芸能」とのべているように、落語、講談より人気のあった黄金時代がありました。

 著者は、「時代が変わった」「価値観の変貌で義理・人情が受けなくなった」など世間で言われている衰退の十の原因をあげ、その一つひとつを分析、「その変化に浪曲の何が遅れてしまったのか。そのことをきちんと考えなければ、浪曲に次の新たな展開はない」と迫ります。

彩流社 2022年 2000円+税 いなだ・かずひろ 1960年生まれ。演芸作家・演芸評論家。民族芸能を守る会相談役。『落語から知る江戸の旅(いろは落語づくし)』など著書多数

 たしかに浪曲を取り巻く環境が大きく変貌していることが衰退の原因なのですが、それはその変化に浪曲側が対応しきれていないだけで、浪曲本来の魅力が無くなったわけではありません。

 この本を読むと、浪曲の本来の魅力は何であり、対応しだいで新たな発展が築ける可能性があることを示唆してくれます。

関連記事

最近の記事

  1. 1面2面3面4面 紙面サンプルと、各面の記事紹介(Web紙面版は画面下部から購入でき…
  2.  「笑顔でいれば必ずお友達もいっぱいできるし、みんなに好かれるのよ、どんなときでも笑顔でいるのよ」…
  3.  発生から2年を迎えた能登半島地震(2024年1月1日)をめぐって、新宿区のけんせつプラザ東京で1…
  4.  「バス労働者をはじめとする過労死問題」と題して11日、尾林芳匡弁護士がバス労働者らを前に講演しま…
  5.  江戸川、港両区は70歳以上の都民が都営交通や都内の民営バスを利用できる「東京都シルバーパス」のう…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

2022年11月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
ページ上部へ戻る