街角の小さな旅31 重要文化財の「秘密」に出会う 東京国立近代美術館と千鳥ヶ淵の桜

東京国立近代美術館(16日まで展示替休館)

 地下鉄東西線の竹橋駅から地上に出ると旧江戸城の大手濠ほりが迎えてくれます。東京国立近代美術館はそのお濠にかかる竹橋を渡ったすぐ先にあります。

 近代美術は西欧において産業革命後の資本主義の誕生のもとで、それまでの封建領主や教会などの庇護ひごのもとにあった伝統芸術から脱皮、個の確立、自由・博愛、合理主義などの思潮を背景に創出された芸術で、日本では幕末の開国、西欧化のもとで形づくられました。

 近代美術館は「同時代の美術をいつでも見ることのできる国立の展示施設」として開設され、日本が封建制を脱皮し近代化に踏みだした19世紀末から今日にいたるまでの国重要文化財18点を含む1万3000点を超える洋画、日本画、版画、彫刻、写真、映像などの多様なジャンルの作品を収蔵、展示しています。

 同館ではこれらの収蔵作品のなかから約200点を展覧する「MOMATコレクション」展や特定のテーマにもとづいた企画展を開催。和田三造「南風」、川合玉堂「行く春」などの初期の洋画や日本画、荻原碌山の彫刻、棟方志功の版画、さらには現代アートの作品に出会うことが出来ます。

 17日からは「MOMATコレクション」展及び51点の展示作品すべてが国重要文化財という史上初の展覧会、「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」が開催されます。

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