寄稿・松野迅  自筆譜の音符に向き合い 4月9日にリサイタル〈2023年3月19日号〉

 バイオリニストの松野迅さんが、4月9日にリサイタルを開きます。松野さんに寄稿してもらいました。

松野迅さん

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか? コロナ禍で舞台人のひとりとして、経験したことのない時間を過ごし、さらにウクライナ侵攻に対し怒りを抱く日々です。2005年の夏、私はウクライナのコンサートツアーからポーランドへ移動するために陸路国境へ行きました。しかし「楽器のパスポート不所持」を理由に、3日間の拘束を体験しました。温もりある交流を重ねてきた音楽家や放送局の人たちの現況情報は今も届きません。

 4月のリサイタルでは、現代ウクライナの作曲家、M・スコリクの作品「アリア」を演奏します。「アリア」はメロディックな「うた」と内心の叫びのような「うったえ」がないまぜになった作品です。

 そしてベートーヴェンの「ソナタ第二番」を取り上げます。2020年、ドイツの楽譜出版社がようやくベートーヴェンの自筆譜に添った楽譜を出版しました。数年前まで、更訂版しかなかったのです。ひとつずつの音符と向き合い、ベートーヴェンの思索に近づこうと、これまでの譜面を忘れることからのスタートです。年齢のおかげで、忘れる方が得意になっていることを実感しています。

 一昨年春から、毎週木曜日はラジオ番組のパーソナリティです。午後1時からと午後9時から、音楽とトークで綴る一時間です。インターネットから聞けますので、「ラジオ成田」や「ピースリー・ミュージック」で検索してお聞きください。

 4月9日(日)午後2時開演、よみうり大手町ホール。チケット3000円(全自由席)。問合せ090(7107)6661 松野迅後援会

*詳細はこちら(松野迅 公式ホームページ)

東京民報2023年3月19日号より

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