英スピテスト「丸聞こえ。簡単に解けた」議連、保護者ら状況調査〈2023年12月17日号〉

 東京都教育委員会が11月に実施した中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の実施状況について、同テストを都立高校入試に活用しないよう求めてきた専門家や保護者の団体、都議会議員連盟が5日、都庁で開いた記者会見で調査結果を発表しました。昨年実施の同テストと同様に、受験生に周囲の解答する音声が聞こえたことが明らかになり、「改善しがたく公平・公正性が確保できない問題がある」として、改めて入試活用の中止を訴えました。

英語スピーキングテスト入試活用の中止を訴える都議、専門家ら=5日、都庁

 「声がでかい人がいて、めっちゃ聞こえてしまいました」「10秒くらい待ってから始めたが、周りの声が丸聞こえ。とても簡単に解けた」。アンケートに寄せられた受験生の声です。

 同テストは教育産業大手のベネッセが11月26日に都立学校や民間施設など227カ所で実施し、都内公立中学3年生約7万人が受験。議連などがインターネットで行ったアンケートには、受験生198人と保護者ら266人が回答しました。

 都教委は「教室の人数を昨年の30人から28人に減らす」などの対策をとったといいますが、試験中「まわりの生徒が何を言っているかがわかった」との回答は、86件にものぼりました。

 調査を受けて、中学3年生の保護者は「カンニングができる状態のテストを、入試に使わないでください」とコメント。議連事務局長で日本共産党のとや英津子都議は、周囲の回答が聞こえる問題について「請け負う民間業者が変更になっても、現在のテスト形式を続ける限り解決できない」と強調しました。

 またアンケートの自由記述には、防音のためにヘッドフォンの形をした両耳を覆う「イヤーマフ」の装着について、「きつくて痛かった」「耳が本当に痛い。全然集中できないくらい痛かった」など、同器具に関することが76件もありました。とや都議は「生徒は苦痛があっても試験中はイヤーマフを直すことができず、人権侵害といえる深刻な状況」だと指摘しました。

東京民報2023年12月17日号より

東京民報最新号はこちらから

カテゴリーから探す

記事を掲載時期から探す

最近の記事

  1.    「イランを石器時代にするまで爆撃する」。あの耳障りな“だみ声”で、トランプ米大…
  2.  東京23区内の火葬料金が高騰している問題を受け、都は各地の火葬場の実態を調べ3月31日、結果を公…
  3.  「設置基準をいかし特別支援学校の教室不足解消を求める請願署名」(6万1347人分)の提出集会が3…
  4.  2月の衆院選で改憲勢力が国会の圧倒的多数を占めた状況を受け、平和憲法の堅持を求めて活動する6団体…
  5.  田村智子委員長の「ストリート対話」に刺激を受け、都内各地を回って、シール投票用のボードを持って、…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

2023年12月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
ページ上部へ戻る