晴海選手村訴訟 上告棄却に原告団が抗議〈2024年5月12日号〉

 東京都の小池百合子知事が五輪選手村整備の名目で中央区晴海の都有地を公示価格の9割引きで三井不動産など11社と売却契約を結んだことは違法だとして損害賠償請求を求める住民訴訟の原告団(中野幸則団長)は、4月17日付で上告を棄却した最高裁に抗議声明を送付しました。

 中野さんらは2017年、都に対して小池知事、舛添要一前知事、不動産会社らに1000億円余の損害賠償を求め東京地裁に提訴。地裁、東京高裁が請求を退けたため、最高裁に上告していました。

 声明は、最高裁が第3小法廷で審理するとの通知書を送付した1カ月後の3月27日付で棄却決定をしたことに強く抗議しました。

 原告は上告受理申立書で、都が市街地再開発事業で得た保留床の管理処分規定にすぎない都市再開発法108条2項の解釈を誤用し、都議会、財産価格審議会に諮らずに都有地処分をしたことは重大な過ちだと批判。民事訴訟法(318条第1項)で定める〝法令の解釈に関する重要な事項は上告審として事件を受理することができる〟との規定に相当すると強調しました。

 1審、2審の法令解釈の誤りは、地方自治法237条2項(普通地方公共団体の財産の管理処分規定)を無効、死文化してしまう重要問題であり、地方自治の基本原則・地方自治の本旨を規定した憲法92条違反だ―としています。

 原告団は31日(金)午後1時半から、江東区文化センターで抗議集会を開きます。(岡部裕三・ジャーナリスト)

東京民報2024年5月12日号より

東京民報最新号はこちらから

カテゴリーから探す

記事を掲載時期から探す

最近の記事

  1.  アメリカとイスラエルが2月28日、イランへの先制攻撃で新たな戦争を始めました▼最高指導者のハメネ…
  2.    自転車(電動アシスト)を近隣の移動手段に切り替えてから数年経った。筆者の住まい周辺には…
  3.  新宿区民らでつくる「子どもたちの笑顔をつくる神宮外苑を考える会」は2月28日、神宮外苑再開発で計…
  4.  3月2日の予算委員会、質問直後の会見で記者からまず聞かれたのが、質問に答えない高市首相について。…
  5.  「憲法改正に挑戦」と改憲を推し進めようとする高市政権に対して、2月27日夜、「戦争させない・9条…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

2024年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
ページ上部へ戻る