人を変えるボクシングの力 負けに負けず、挑み続ける 日本プロボクシング協会 袴田巌支援委員長新田 渉世さん

 子どもの頃、漫画「あしたのジョー」に影響を受けボクサーを志した新田にった渉世しょうせい少年は18年後に東洋太平洋チャンピオンの座を勝ち取り、「国立大卒初の王者」と話題になりました。その後、渡米し、会社員を経てボクシングジムを開設。日本プロボクシング協会の役員として尽力する中で、袴田事件(ことば)の被告人とされた元プロボクサーの袴田巌さん(88)を支援する袴田巌はかまだいわお支援委員会の委員長を担ってきました。支援に携わって18年となる2024年9月、努力は実り無罪判決を勝ち取りました。支援委員会の活動がWBC(世界ボクシング評議会)で認められ12月10日、ドイツで開かれた総会で表彰され、帰国したばかりの新田さんにボクシングへの思いを取材しました。

新田渉世(にったしょうせい)1967 年生まれ。横浜国立大2年生時にプロデビューし、1996年10月に東洋太平洋バンタム級王座獲得。渡米、会社員を経て現在、川崎新田ボクシングジム会長、日本プロボクシング協会前理事。著書に「リングが教室。」(ポプラ社)
広がった袴田支援

 ー2024年を振り返って印象深いことは。

 新田 袴田さんの再審決定、無罪確定です。再審開始は針の穴にラクダを通すと形容されるくらい難しいのに実現しました。まだ、その重みを実感しきれていないんじゃないかと思っています。

 一生懸命たたかって良い結果が出たことで、本当に良かったという気持ちが一番です。難しいところもありましたが、大変な時にも協力していただける方がいて、運動が大きくなり、賛同も増えていきました。結果的にボクシング界一丸となってアピールできたと思います。

 明日、明後日、来週、来月という思いでやってきました。だんだん甘いもんじゃないとわかってきましたし、何度も打ちのめされてくじけそうになりました。2008年に協会で後楽園でイベントを開催して、世界チャンピオンが20人くらい集まって一つになってきた時に、最高裁で再審請求が棄却された時の挫折感は何と言ってよいか。

 支援委員会は4人ですが熱いパワーで真部豊さん、松岡修さん、本田秀伸さんが参加してくれたから、一緒に頑張ってこられた大きな理由のひとつです。

 それと巌さんのお姉さんのひで子さん(91)。何度も倒されても、また立ち上がるボクサーよりボクサースピリットがあります。

 支援者が勇気づけなくてはいけない立場なのに、笑って悲しい顔を見せません。ひで子さんに励まされました。

互いに敬愛と感謝

関連記事

最近の記事

  1.  「笑顔でいれば必ずお友達もいっぱいできるし、みんなに好かれるのよ、どんなときでも笑顔でいるのよ」…
  2.  発生から2年を迎えた能登半島地震(2024年1月1日)をめぐって、新宿区のけんせつプラザ東京で1…
  3.  「バス労働者をはじめとする過労死問題」と題して11日、尾林芳匡弁護士がバス労働者らを前に講演しま…
  4.  江戸川、港両区は70歳以上の都民が都営交通や都内の民営バスを利用できる「東京都シルバーパス」のう…
  5.  杉並区の岸本聡子区長は12日開会の区議会本会議で、区民の信託を受け、「引き続き区民、区議会の理解…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

2025年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
ページ上部へ戻る