2000年4月2日、当時の首相、小渕恵三氏が脳梗塞で緊急入院しました▼事態を受けて、ホテルの一室に森喜朗自民党幹事長や青木幹雄官房長官、村上正邦参院自民党議員会長ら5人が集まり、その場で森氏を次の首相にすると決定します。後に大きな批判を浴びる「五人組の密談」です▼自民党の密室政治の体質は、今も変わらないということでしょう。参院選で敗北した石破茂首相の進退をめぐり、旧安倍派の実力者4人が7月末に会食を持ち、「石破氏は交代すべき」との認識で一致したと、世耕弘成衆院議員が明らかにしました。世耕氏を含め集まったとされる四人は全員、自民党惨敗の原因となった裏金問題の当事者です。世耕氏は、現在も自民党から離党したままです▼世耕氏は自身ら旧安倍派幹部について「政治的経験が豊富で、生かしてもらえれば政治の安定に寄与できる」とも語りました。首相という表紙を変えようにも、その下からは、古い自民党政治という本体が透けて見えます▼裏金政治へのあきれと、より極右的な政権が生まれることへの警戒から、石破首相の続投を支持する世論が多数派になる「ねじれ現象」も起きています。衆院選、参院選で示された世論は、政治の根本的な転換こそ、求めるものです。
東京民報2025年8月31日号より



















