カテゴリー:書評
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【読書 今月の本棚と話題】高校生の運動を掘り起こす 『高校生は学び行動する―核兵器のない世界を目指して』 市田真理・沖村民雄・吉田守 編〈2025年12月21日号〉
「現在署名数は二千万を突破致しました。日本の四分の一の人々が署名運動をしているわけです。その中の一〇三四が私達の学校の署名であり署名運動の各多数の団体の一つに数えられているわけです」―1955年、桐朋女子学園(調布市… -
【読書 今月の本棚と話題】子どもの幸せは不変の願い 『サンタクロースを探し求めて』 暉峻 淑子 著〈2025年12月21日号〉
サンタクロースっているの?いないの? 今でも子どもたちのこんな会話があるのでしょうね。 著者は1928年生まれ。有吉佐和子の小説『有田川』のモデルになったという生家で学者の父のもと知的で幸せに育った。頑固な父… -
読書 今月の本棚と話題】真実を貫いた科学者の生涯 『気象学者増田善信 信念に生きた一〇一年』 小山美砂 著〈2025年12月21日号〉
今年、101歳で死去された気象学者・増田善信の一世紀にわたる生涯を著者がまとめたのが本書です。善信は戦前、海軍少尉として気象に関わり、戦争に協力。戦後はその反省から反戦・平和を訴え続けてきました。 終戦後、気… -
【今月の本棚と話題】 集団的リーダーシップ確立を 『トランプの貿易戦争はなぜ失敗するのか それでも保護主義は常態化する』 リチャード・ボールドウィン 著/伊東元重 監訳/笹田もと子 訳〈2025年11月23日号〉
貿易相手国に高関税を課した「トランプ関税」は世界経済に混乱と不確実性を引き起こした。緩和されたとはいえ米中間の対立や、米国内での訴訟など火種はくすぶっている。トランプ関税の背景を分析し自由貿易体制維持への提言をまとめ… -
【今月の本棚と話題】 歴史認識の共有が平和への道 『新・未来をひらく歴史-東アジア3国の近現代史』 日中韓3国共同歴史編纂委員会 編著〈2025年11月23日号〉
世界ではロシアのウクライナ侵略、イスラエルのガザ大規模侵攻など戦争が起きています。 また、日本でも戦前回帰など歴史修正主義の動きが強まり、参院選では極右・排外主義の立場にたつ参政党が伸長。「戦争国家」づくりを… -
【今月の本棚と話題】 長生きの秘訣と数々の名言 『あの世でも仲良う暮らそうや 104歳になる父がくれた人生のヒント』信友直子 著〈2025年11月23日号〉
この本は80代の認知症の母を介護する90代の父の姿を追ったドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします』を書籍化したものです。映画で一躍、時の人となった父を著者は初めてのモテ期であったと言う。そんな魅力的… -
【読書 今月の本棚と話題】奥深い図書館の楽しみ方 『読書を最高のエンターテインメントに―本が大好きになる図書館の使い方』 つのだ由美こ 著〈2025年10月19日号〉
謎と知識が詰まっている!ラブストーリーの宝庫!本は私を助けてくれる! こんな言葉に惹ひかれて扉を開けると、私たちの身近ななんでもない図書館が、なんと奥深くバラ色であることか! そして図書館と映画という究極のマ… -
【読書 今月の本棚と話題】公儀を畏れない講釈師の生涯 『暦のしずく』 沢木耕太郎 著〈2025年10月19日号〉
本書は、ノンフィクションの名手の著者が書いた初の時代小説です。芸能史上で唯一獄門に処された江戸時代の実在の講釈師・馬場文耕の生涯を描いています。 文耕は江戸幕府の御家人でしたが、その後、講釈師・著述家となり、… -
【読書 今月の本棚と話題】新発見求め限りない可能性 『若い読者のための数学史』スネザナ・ローレンス 著 田邊誠 訳〈2025年10月19日号〉
カナダのメディア企業が今年、300兆桁の円周率を計算しギネス世界記録に登録され、インドの物理学者が量子モデルを研究する過程で新しい円周率の公式を発見したと伝えられた。本書は古代から現代まで数学がどう発展し社会の進歩に… -
【読書 今月の本棚と話題】 民主主義の隙間狙い勢力拡大 『ルペンと極右ポピュリズムの時代―ヤヌスの二つの顔』渡邊啓貴 著〈2025年9月21日号〉
欧州各国で極右の台頭が目立っている。日本でも先の参院選挙で同じような状況が生じた。政治風土の違いはあるが、排外主義、既成政党批判など共通項は多い。国際社会が戦争、紛争、対立の不条理な状況に置かれる中で、ソーシャルメデ…

