カテゴリー:書評
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【読書 今月の本棚と話題】近代化と宗教の調和は可能か 『イラン革命史 イスラム体制の存続とその行方』駒野欽一 著〈2026年2月15日号〉
イランでは昨年末からの反政府デモで数千人が死亡したと伝えられるほか、米国の軍事介入が取りざたされるなど緊迫した状況が続いている。本書は1979年の革命後、イスラム体制が続く同国の足跡をたどったもので、現在の情勢を予期… -
【読書 今月の本棚と話題】面白さが楽しく学べる入門書『ようこそ講談の世界へ-読んで、学んで、語り継ぐ、伝統話芸』小泉博明、稲田和浩、宝井琴鶴 共著〈2026年2月15日号〉
講談は、落語に比べて馴染みがない方もいると思いますが、最近は、神田伯山などの活躍もあり、ファンが増えています。講談は落語、浪曲などとならんで三大話芸と言われる魅力ある日本の伝統話芸の一つです。 本書は講談がい… -
【読書 今月の本棚と話題】介護うつと病を乗り越える 『90歳、凛として生きる』小山明子 著〈2026年2月15日号〉
著者は1935年生まれ。卒寿を迎えました。20歳で松竹から女優デビュー、2作目の映画で助監督であった大島渚監督と出会い1960年に結婚、幸せな結婚生活の始まりでした。しかし、映画『日本の夜と霧』が公開3日後に上映禁止… -
【読書 今月の本棚と話題】民主主義の実験という物語 『デモクラシーのいろは』 森 絵都 著〈2026年1月18日号〉
敗戦後、GHQによる日本の大改造が始まった。占領政策の2本柱、日本の非軍事化と民主化。しかし民主化は遅々と進まず、ことに女性のそれが遅れているとして目に見える形で民主化を、という指示のもと「一定期間、安定した衣食住と… -
【読書 今月の本棚と話題】偽装された政治的装置に変質 『神々のクロニクル 神社と天皇の内実』 片岡伸行 著〈2026年1月18日号〉
マスコミの世論調査によると、ジェンダー平等の考えの浸透などに伴って女性天皇の賛成が多数に上っている。一方で天皇制(天皇の制度)の在り方をめぐる本質論議は影を潜め、皇室の動向は非政治的・超政治的な存在として持ち上げられ… -
【読書 今月の本棚と話題】鳥と歴史の接点をユニークに 『鳥たちが彩る日本史 武将と文人と交わる8種類の鳥』大橋弘一 著〈2026年1月18日号〉
著者は野鳥観察40年の写真家だが、鳥名の由来を知る必要から古典文学などの歴史を深めてきた人である。本書は、鳥と歴史の知られざる一面を紹介したユニークな書で、楽しませてくれる。 ホトトギスが彩る歴史上の有名人の… -
【読書 今月の本棚と話題】高校生の運動を掘り起こす 『高校生は学び行動する―核兵器のない世界を目指して』 市田真理・沖村民雄・吉田守 編〈2025年12月21日号〉
「現在署名数は二千万を突破致しました。日本の四分の一の人々が署名運動をしているわけです。その中の一〇三四が私達の学校の署名であり署名運動の各多数の団体の一つに数えられているわけです」―1955年、桐朋女子学園(調布市… -
【読書 今月の本棚と話題】子どもの幸せは不変の願い 『サンタクロースを探し求めて』 暉峻 淑子 著〈2025年12月21日号〉
サンタクロースっているの?いないの? 今でも子どもたちのこんな会話があるのでしょうね。 著者は1928年生まれ。有吉佐和子の小説『有田川』のモデルになったという生家で学者の父のもと知的で幸せに育った。頑固な父… -
読書 今月の本棚と話題】真実を貫いた科学者の生涯 『気象学者増田善信 信念に生きた一〇一年』 小山美砂 著〈2025年12月21日号〉
今年、101歳で死去された気象学者・増田善信の一世紀にわたる生涯を著者がまとめたのが本書です。善信は戦前、海軍少尉として気象に関わり、戦争に協力。戦後はその反省から反戦・平和を訴え続けてきました。 終戦後、気… -
【今月の本棚と話題】 集団的リーダーシップ確立を 『トランプの貿易戦争はなぜ失敗するのか それでも保護主義は常態化する』 リチャード・ボールドウィン 著/伊東元重 監訳/笹田もと子 訳〈2025年11月23日号〉
貿易相手国に高関税を課した「トランプ関税」は世界経済に混乱と不確実性を引き起こした。緩和されたとはいえ米中間の対立や、米国内での訴訟など火種はくすぶっている。トランプ関税の背景を分析し自由貿易体制維持への提言をまとめ…












