【健康コラム】兵器殺傷能力高く負傷重症化 戦争なしなら死傷なし巻き添えなし〈6月25日号より〉
- 2023/6/21
- コラム・オピニオン
オイオイ、岸田政権は本気で戦争する気らしい。
敵基地相手領域攻撃ミサイルトマホーク爆買いもそう。400発まとめ3,217億円だよ。(2023年度予算)
相手領域攻撃特化の最新鋭で地下厚壁を貫通破壊、着弾後は破片で殺傷。迎撃困難な同時多数発射の想定とか。(赤旗 2023.4.30)
誤爆・巻き添えあり、で地上の人の犠牲は大きい。
対テロ・対IS戦争作戦で空爆のイラク西部ファルージャ総合病院の報告です。(東京民報2015.8.23)
2015.6.18から約1カ月に負傷5,098人、死亡3,124人。女性・子ども負傷1,212人、死亡676人。
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対テロ・イラク戦闘2003-2004/2006での米兵982人の死因の比較検討です。(J Trauma 2008.2)
“現代の兵器は殺傷能力が高く、戦術は高度化。爆発装置(爆発力はより強く致命的破片生成を多く)の使用が激化している”
“調査の戦争期間中、1カ月当たりの死亡者数が倍増、負傷は重症化し、1人当たりの負傷数も増えた”
“最も多い死因は出血。特に非圧縮性出血(胴体)、次いで止血可能出血(四肢)、圧縮可能出血(腋窩、頸、鼠径部)であった”
“戦場では衛生兵は多数の死傷者に対応、迅速な医療施設への搬送が困難”
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戦場での生存可能負傷者の死亡をどう減らすか。米陸軍特殊作戦連隊の戦術的戦傷救護TCCCの実際です。(Arch Surg2011.12)
四肢出血に軍用止血帯、気道閉塞に挿管/輪状甲状靭帯切開、緊張性気胸に胸腔穿刺/胸腔切開。戦闘傷経口薬パック(抗生剤/鎮痛剤)を自己投与。出血性ショックは輸液、強い鎮痛に医療用麻薬フェンタニル/モルヒネなど使う。
“戦傷救護は戦闘訓練に組み込まれる。武器熟練と同じくらい重要である”
戦争なしで戦死者なし戦傷者なし、住民の巻き添えなしです。
(上野敏行)
(東京民報2023年4月23日号より)