【寄稿・新人ネクスト】清瀬市 穴見れいな市議 障害者 権利拡充を議員である限り〈2023年12月17日号〉

市政報告する穴見市議

 4月の統一地方選挙で、当選させていただいてから、一貫して取り組んできたのは、障がいのある方の権利拡充です。それは議員でいられる限り、続けていきたいと思います。なぜなら、障がいのある方に優しい街は、誰にとっても必ず優しい街だからです。

 ありがたいことに元福祉職であり、障がい者の保護者である私に信頼をおいてくださる方が増えて、日々相談があります。福祉の現場で培ったことが実を結んで、解決につながった時には、この上ない喜びを感じます。

 生活相談は正直地味です。でも、清瀬の市議団の先輩方が、伝統として、丁寧に積み上げてきた信頼の根っこの部分なので大切にしたいと強く思います。そして、生活相談の中には、市民の切実な要求や願いがあふれています。

 清瀬市議会第3回定例会の一般質問で、障がいのある方のための医療情報の提供を市が行うようにと、質問しました。30人ほど、障がいのある方や、保護者の方が準備のためのヒアリングに応じてくださいました。

 みなさん途中から涙声になってしまいます。それぞれが医療現場で受けた差別や受診拒否、過去の苦い経験を思い出してしまうからです。障害者差別解消法が施行されても、現実はまだまだ厳しい。

 安心して受診できる近隣医療機関の情報は、本当に貴重です。特に、歯科、耳鼻科、婦人科の受け入れ機関が不足しています。障がいの種類、程度、状況ごとの受入情報の作成を求めましたが、受診の可否の公開は医療機関の評価に影響する恐れがあり、難しいという答弁でした。受診の機会をほぼ奪われている人がいることがなぜ優先されないのか。情報も必要な人にだけ届ける方法はいくらでもあります。

 私はあきらめません。障がいのある方の苦難は、市民の苦難に直結します。市の職員にはしつこい議員とマークされていると思います。それくらいで良いと信じて進み続けたいと思います。

東京民報2023年12月17日号より

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