カテゴリー:書評
-
【読書 今月の本棚と話題】民主主義の実験という物語 『デモクラシーのいろは』 森 絵都 著〈2026年1月18日号〉
敗戦後、GHQによる日本の大改造が始まった。占領政策の2本柱、日本の非軍事化と民主化。しかし民主化は遅々と進まず、ことに女性のそれが遅れているとして目に見える形で民主化を、という指示のもと「一定期間、安定した衣食住と… -
【読書 今月の本棚と話題】偽装された政治的装置に変質 『神々のクロニクル 神社と天皇の内実』 片岡伸行 著〈2026年1月18日号〉
マスコミの世論調査によると、ジェンダー平等の考えの浸透などに伴って女性天皇の賛成が多数に上っている。一方で天皇制(天皇の制度)の在り方をめぐる本質論議は影を潜め、皇室の動向は非政治的・超政治的な存在として持ち上げられ… -
【読書 今月の本棚と話題】鳥と歴史の接点をユニークに 『鳥たちが彩る日本史 武将と文人と交わる8種類の鳥』大橋弘一 著〈2026年1月18日号〉
著者は野鳥観察40年の写真家だが、鳥名の由来を知る必要から古典文学などの歴史を深めてきた人である。本書は、鳥と歴史の知られざる一面を紹介したユニークな書で、楽しませてくれる。 ホトトギスが彩る歴史上の有名人の… -
【読書 今月の本棚と話題】高校生の運動を掘り起こす 『高校生は学び行動する―核兵器のない世界を目指して』 市田真理・沖村民雄・吉田守 編〈2025年12月21日号〉
「現在署名数は二千万を突破致しました。日本の四分の一の人々が署名運動をしているわけです。その中の一〇三四が私達の学校の署名であり署名運動の各多数の団体の一つに数えられているわけです」―1955年、桐朋女子学園(調布市… -
【読書 今月の本棚と話題】子どもの幸せは不変の願い 『サンタクロースを探し求めて』 暉峻 淑子 著〈2025年12月21日号〉
サンタクロースっているの?いないの? 今でも子どもたちのこんな会話があるのでしょうね。 著者は1928年生まれ。有吉佐和子の小説『有田川』のモデルになったという生家で学者の父のもと知的で幸せに育った。頑固な父… -
読書 今月の本棚と話題】真実を貫いた科学者の生涯 『気象学者増田善信 信念に生きた一〇一年』 小山美砂 著〈2025年12月21日号〉
今年、101歳で死去された気象学者・増田善信の一世紀にわたる生涯を著者がまとめたのが本書です。善信は戦前、海軍少尉として気象に関わり、戦争に協力。戦後はその反省から反戦・平和を訴え続けてきました。 終戦後、気… -
【今月の本棚と話題】 集団的リーダーシップ確立を 『トランプの貿易戦争はなぜ失敗するのか それでも保護主義は常態化する』 リチャード・ボールドウィン 著/伊東元重 監訳/笹田もと子 訳〈2025年11月23日号〉
貿易相手国に高関税を課した「トランプ関税」は世界経済に混乱と不確実性を引き起こした。緩和されたとはいえ米中間の対立や、米国内での訴訟など火種はくすぶっている。トランプ関税の背景を分析し自由貿易体制維持への提言をまとめ… -
【今月の本棚と話題】 歴史認識の共有が平和への道 『新・未来をひらく歴史-東アジア3国の近現代史』 日中韓3国共同歴史編纂委員会 編著〈2025年11月23日号〉
世界ではロシアのウクライナ侵略、イスラエルのガザ大規模侵攻など戦争が起きています。 また、日本でも戦前回帰など歴史修正主義の動きが強まり、参院選では極右・排外主義の立場にたつ参政党が伸長。「戦争国家」づくりを… -
【今月の本棚と話題】 長生きの秘訣と数々の名言 『あの世でも仲良う暮らそうや 104歳になる父がくれた人生のヒント』信友直子 著〈2025年11月23日号〉
この本は80代の認知症の母を介護する90代の父の姿を追ったドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします』を書籍化したものです。映画で一躍、時の人となった父を著者は初めてのモテ期であったと言う。そんな魅力的… -
【読書 今月の本棚と話題】奥深い図書館の楽しみ方 『読書を最高のエンターテインメントに―本が大好きになる図書館の使い方』 つのだ由美こ 著〈2025年10月19日号〉
謎と知識が詰まっている!ラブストーリーの宝庫!本は私を助けてくれる! こんな言葉に惹ひかれて扉を開けると、私たちの身近ななんでもない図書館が、なんと奥深くバラ色であることか! そして図書館と映画という究極のマ…

