東京都生活と健康を守る会(都生連)は10月29日、定期総会を行った後に結成60周年記念式典を開催しました。あわせて、10年の取り組みとたたかいを記した冊子「都生連この10年(2012~2021年)」を発行しました。
加藤勝治式典実行委員長(都生連会長)はあいさつで冊子を紹介し、「この10年の歩みはほとんどアベノミクスの中で新自由主義に対して運動してきた。自己責任論の中で生活が苦しくなった」と切り出しました。さらに会員が多く参加・支援する新生存権裁判(関連記事)に触れ、「厚生労働省は物価を偽装し、専門家の意見も聞かずに生活保護費を引き下げた。厳しい状況に追い込んできた」と批判。「地域での運動を大いに展開して反撃していかなくてはならない」と決意を述べました。
60周年への祝辞がありました。全国生活と健康を守る会連合会の吉田松雄会長は「暮らしの中にある生存権、人権を侵害されている方々の切実な願いにこたえてきた」として、これまでの運動の成果を紹介し、今後の活動を励ましました。
東京社会保障推進協議会の窪田光事務局長は「都民要求実行委員会」の行動を紹介。「社会保障の充実をともに進めましょう。世代間の分断攻撃に負けない『人権としての社会保障』の運動の働きかけと充実・連帯を」と訴えかけました。
日本共産党田村氏があいさつ
続いて、日本共産党副委員長の田村智子参院議員が登壇。「2013年から連続して引き下げた生活保護基準を元に戻し、加えて物価高騰に見合った引き上げを行うべきだ」と主張しました。